4日間の協同制作を経て。currently translating...
date.2017/07/31 category.納品事例
家具職人、製造技術者、プロダクトデザイナー、コーディネーターなど、家具や住まいにまつわる職業はいろいろとあります。それぞれの分野の道を進み、習得すべきを身につけ、経験を積んでいく。どの仕事においても、必ずそのキッカケやスタート地点となる出会いや経験があるはずです。
「これが好き」という気持ち、「もっと知りたい」という好奇心を元に、まさに、思い思いの目標に向かって学び、それぞれの基礎を体得する学生たち。今回は、木工の街・大川市内の高校にある“住環境システム科”のみなさんとの協同制作をレポート。学生オリジナルのデザイン案を一緒にカタチにしました。
計3名の高校生を受け入れ、1名1アイテム、2名1アイテムのものづくりを体験(一部見学)してもらい、4日間で完成させました。まずは事前に、図面の修正や工程のイメージを共有、製作工程の段取りを確認しました。
材料を揃えるところから始め、組立と仕上げまでを安全に体験できるように、実際に使っている工場内の機械を見学。危険作業に関する注意を守り、作業スタート。もちろん、刃物の付いた機械を扱うことはできませんが、天板の研磨、オイル塗装など、ていねいに作業にあたっていた姿が大変印象的でした。
塗装も終わり、脚の取り付けも職人とともに。しっかり組立て、天板をチェックしてもらいました。仕上げた時と少し違って感じるのは、気温や湿度の影響を受ける無垢材を天然由来のオイルで仕上げることで、少し毛羽立っていたため。手触りは、ていねいな研磨と均一な塗装がカギとなります。最後に、目の細かいペーパーで滑らかに整えて完成しました。
ミニチェストをデザインした2年生
小ぶりなミニチェストでも、部材パーツは少なくありません。機械でできること、できないことなどわからない中ではありますが、覚えるというよりは、できるだけ好奇心を大事にしてほしいと思いつつ。写真のように、節埋めもふたりで経験してもらいました。加工前の部材には、いろいろなコンディションのものが混在しています。これも、天然の素材ならではの作業だと思います。
安全な場所からモルダーがけを見学。大きな機械を微調整しながら作業にあたるのは、同じく、住環境システム科を卒業した先輩です。箱物製作では機械を多用するため、見学時間も多めでしたが、自分たちがデザインしたものがカタチになる経過をしっかり見てもらえたと思います。最後に、引き出し部分を工場長に組んでもらいました。
シンプルで可愛いミニチェスト。2年生のふたりが考えたアイテムは、箱物が得意な大川だからできる品質、スピード感で完成しました。経験を積んで日本を見渡せば、きっと分かるフラッシュ構造のおもしろさ、奥深さ。少しでも、胸に残るといいな・・・
自分たちの製作以外でも、ボーリングや淵貼り、ビス打ち、研磨、さまざまな作業を見学・体験してもらいました。慣れない環境で、しかもこの暑さ。厳しさも十分味わうことになったと思いますが、今回の経験が今後の高校生活をさらに良きものにするスパイスになってくれることを、スタッフ一同願っております。
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