天然木は “汚したらすぐ拭く” が大事なワケ。currently translating...
date.2018/04/28 category.納品事例
家族の食卓を支えるダイニングテーブル。手触りの良い無垢の質感が感じられるように、私たちがお勧めする自然塗料で仕上げたテーブルは、お使いいただく上でいくつかの注意点があります。
木の手触り、質感・特性が失われておらず、そのまま保った状態であるということは、つまり、室内の湿気を吸ったり吐いたりしつつ、水分や油分なども染み込みやすいということ。うっかり拭き忘れて放置してしまうと、浸透性が高いものほどシミになりやすいのです。マジック痕も輪ジミも成長の記録、思い出の一つではあるけれど・・・おもてなしのシーンでは隠したかったり。そこで今回は、すぐに対処できずに残ってしまった汚れ・シミがあるテーブルのお手入れをレポートします。
オイル仕上げのテーブルメンテ。ベストなタイミングはお出かけ前!
仕上がりをすぐに実感したい気持ちは山々ですが、オイルは浸透・乾燥するのに約半日ほどかかります。うっかり物を置いたり、家族が触ってしまわないように、みんなでお出かけする前に作業してしまうと安心です。やや匂いを感じるかもしれませんが、同じお部屋でペットが嗅いでしまっても、有害なものではありませんのでご心配なく。
今回は、先日の木工まつりにて設置した「お絵かきコーナー」のリビングテーブル(オイル仕上げ)をご用意しました。子供たちにお絵描きしてもらったまま、1週間放置。
メンテナンスに必要なもの
オスモオイル50ml程度(リビングテーブルの場合) / サンドペーパー (#180 〜 #600) / ペーパー当て用の板 / ウエス3枚程度(肌着のような柔らかい布)
サンドペーパーの選び方 & 手順
数字が小さいほど目が荒く、大きいほどきめ細やかで仕上がりに近いコンディションを作ります。キズやシミの具合でメンテナンスの度合いが違いますので、簡単にまとめてみました。
● ライトメンテ = ザラつきが気になる時、表面を軽く研磨する(#600)
● しっかりメンテ = 輪ジミ・ペン跡をしっかり均等に研磨する(#320〜400)
● リニューアルメンテ = 打痕の補修、全体を綺麗にしたい時、木目に入っているオイル全てを剥いで塗り直す(#180、#220、#400など段階を踏んで整える)
01.
固く絞った台拭きで水拭きし汚れを落とします。落ちにくいものは、薄めた中性洗剤を染み込ませて固く絞った台拭きで拭き取ります。今回は、時間が経ったはみ出し跡を想定。(※あえて汚れを落としきらずに、サンドペーパー#400を使用します)
02.
ペーパーの裏に持ちやすく平面を作りやすい素材を当てて、天板の表面を木目に沿って撫でるように削ります。気になる箇所だけに何度もかけるのではなく、均一に、全面を整えていきます。表面を薄く削りますので、微量の粉末が出ます。気になる方は、周りに新聞紙を敷いたり、掃除機を準備してください。
03.
ウエスに持ち替え、表面に飛んだ粉を吹き上げます。目に詰まった部分はウエスで軽く叩いたりして、丁寧に拭き取ります。
04.
きれいなウエスにオイルを染み込ませて、ムラなく塗り込んでいきます。全体にしっかりと塗布できたら30分程度置き、染み込ませます。その後、表面の余分なオイルをきれいなウエスで拭き取れば塗装完了。室内の換気扇を回し、半日ほど触れずに乾燥するのを待ちます。(※換気扇がない部屋の場合、扇風機などで空気を循環させることで乾きやすくなります)
※オイル塗装に使ったウエスについて
オイルが染み込んだウエスは自然発火する恐れがあります。そのままゴミ箱などに捨てず、一度水に浸し、ポリ袋などに入れてしっかり口を閉めて処分してください。
Finish!!
はみ出し跡もなくなり、手触りもスベスベです。
最後に・・・ウレタン仕上げのテーブルでもやってみよう!
ご購入時、迷う方も多いウレタン仕上げ。表面を塗膜でコーディングするため、汚れを弾きます。そのため、日頃のお手入れがしやすく、お子さまが多いご家庭、輪ジミが気になる方などにお選びいただくことが多い仕上げです。
ということで、こちらも「お絵かきコーナー」のリビングテーブル(ウレタン仕上げ)をレッツ!メンテナンス!
通常のお手入れはから拭きを推奨しますが、汚れてしまったら、固く絞った台拭きでサッと吹き上げます。試しにクレヨンのはみ出し跡を1週間放置。汚れを弾くとはいえ、このような状態で放置するのは厳禁。落ちにくくなります。
汚れ具合にもよりますが、水に浸して固く絞った台拭きではこれが限界でした。濃い汚れは薄くなったけれど、しっかり残ってます。では、次の対処法へ。
次に、中性洗剤を薄めたものに浸し、固く絞った台拭きで擦りながら拭きあげます。汚れがひどい部分は力を入れてゴシゴシ。約10分拭き上げたものが次。
目立つ汚れはすべて消えましたが、何となく薄く残った感じがします。ウレタン塗装であっても、汚して放置すると残ることもありますので、すぐに対処することが大切です。今回は、木に浸透しているわけではないのでゆっくりと薄くなるとは思います。ただし、ウレタン仕上げの製品は、キズや打痕、長期間かけてできたシミをご家庭でメンテナンスすることはできません。
オイル仕上げも、ウレタン仕上げも、日頃から“早めの拭き掃除”を心がけることが、長く綺麗な状態を保つポイントです。暮らしにあったテーブルと上手に付き合って、ダイニングシーンを楽しんでくださいね。
– – – – – – – – – –
今回ご紹介したテーブルメンテは、下記のフェア期間中、自社展示場(Tateno Woodheart Studio)にて実際に体験いただけます。サンドペーパーで削ったり、オイルを触ってみたり、ウレタン仕上げがどれくらい汚れを弾くかなど、その場でお試しいただけます。ぜひ、テーブル選びの参考にしてください。
テーブルフェア
会 期:2018年5月3日、4日の2日間
時 間:10:00〜17:00
場 所:立野木材工芸 自社展示場(Tateno Woodheart Studio)
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